建設業経理士1級の難易度・合格率・3科目の攻略順序|2級取得済みのひとり経理向け完全ガイド
建設業経理士1級、合格率を見て正直ひるんでいませんか? 3科目・何年もかかると聞いて、自分には無理かもと思い始めていませんか? 2級を取ったあなたなら、思っているより遠くない場所にいます。
この記事では、2級取得済みの方が1級に挑戦する際に知っておきたいポイントを整理しています。合格率の正しい読み方、3科目の攻略順序、科目別の勉強時間、経審での加点効果——具体的なデータと実務の視点からお伝えします。
※本記事の合格率データは第37回(令和7年9月実施)までの情報に基づいています。
建設業経理士1級、合格率を見てひるんでいませんか?
1級を調べ始めた方のほぼ全員が、合格率を見た瞬間に一度立ち止まります。「17%」「20%」——こうした数字が目に飛び込んでくると「自分には無理かもしれない」と感じるのは自然なことです。
ただ、この数字には正しい読み方があります。
合格率「10〜40%」という数字の正しい読み方
まず、直近5回分の科目別合格率を確認してみてください。
| 回次 | 実施時期 | 財務諸表 | 財務分析 | 原価計算 |
|---|---|---|---|---|
| 第33回 | 2023年9月 | 39.4% | 40.0% | 20.0% |
| 第34回 | 2024年3月 | 36.8% | 45.8% | 20.1% |
| 第35回 | 2024年9月 | 33.5% | 27.1% | 20.1% |
| 第36回 | 2025年3月 | 31.9% | 26.4% | 24.8% |
| 第37回 | 2025年9月 | 27.9% | 27.0% | 17.7% |
この表から読み取れるポイントは3つあります。
- 科目によって合格率がまったく違う:財務諸表は28〜39%、財務分析は27〜46%、原価計算は18〜25%と、ひとくちに「1級」と言っても科目ごとに難易度が異なります
- 同じ科目でも回次による変動が大きい:財務分析は第34回(45.8%)と第35回(27.1%)で約18ポイントもの差があります。「財務分析は簡単」と一概には言えない理由がここにあります
- 全体として難化傾向にある:財務諸表は39%→28%、原価計算は第37回に17.7%まで下がり、近年は厳しくなりつつあります
つまり「合格率20%」という数字は、原価計算を受けたときの話。財務諸表なら28〜39%の年もあり、科目と年度を選べば決して不可能な数字ではありません。
日商簿記や2級と比べた難しさの”質”の違い
2級の試験を思い出してみてください。あのとき、計算パターンを繰り返し練習して、仕訳と原価計算を正確に解ければ合格できたのではないでしょうか。
1級では、難しさの”質”が変わります。
| 比較項目 | 2級 | 1級 |
|---|---|---|
| 出題の中心 | 計算問題 | 計算+理論記述 |
| 理論問題 | ほぼなし | 記述式20点+穴埋め・正誤あり |
| 合格に必要な力 | 正確な計算力 | 計算力+文章で説明する力+暗記力 |
| 日商簿記換算 | 日商簿記2級相当 | 日商簿記1級〜2級上位相当 |
特に財務諸表科目の第1問は記述式(20点配点)で、「知っていること」を「文章で正しく書ける」ことが求められます。計算だけで乗り切れた2級とは、ここが大きく異なるポイントです。
2級の知識は1級でどこまで通用するか
「1級は別世界の試験」と思い込んでいる方もいるかもしれませんが、実はそうではありません。2級で学んだ知識は、1級の土台としてしっかり機能します。ただし、科目によって「2級からの延長距離」が異なります。
科目別に見る「2級との連続性」と「追加される壁」
| 科目 | 2級からの延長度 | 追加される壁 |
|---|---|---|
| 財務諸表 | 高い(2級の延長線上) | 記述式論述+建設業会計基準・会社法・金融商品取引法の深掘り |
| 原価計算 | 中程度 | 管理会計・意思決定会計という2級では出ない領域 |
| 財務分析 | 低い(ほぼ新規科目) | 建設業独自の経営指標を暗記し、読解・改善提案まで求められる |
財務諸表は、2級で扱った貸借対照表・損益計算書・完成工事原価報告書の知識をさらに深掘りする科目です。2級でやった仕訳や決算整理の延長にあるため、取り組みやすいと感じる方が多い科目でもあります。建設業特有の勘定科目を改めて整理しておきたい方は、下記の記事をご覧ください。

原価計算は、2級で学んだ工事原価計算の考え方がベースになりますが、そこに「管理会計」「意思決定会計」(設備投資の採算計算やCVP分析など)が加わります。計算中心という性質は2級と似ていますが、出題パターンの幅が広がります。
財務分析は、2級ではまったく触れていない完全な新規科目です。建設業独自の経営指標(完成工事高対比指標、安全性指標、収益性指標など)を一から覚える必要があります。ただし、財務諸表や原価計算の知識があると数値の意味が直感的に掴めるため、最後に学ぶと効率がよいという特性があります。
2級取得済みの方が1級でつまずくポイント
2級を取った経験があるからこそ陥りやすい落とし穴があります。
- 「計算さえ解ければ受かる」という感覚が通用しない:2級では計算の正確さが合否を分けましたが、1級の財務諸表は理論記述で20点が配点されています。計算が完璧でも記述が書けなければ合格ラインに届きません
- 財務分析を「読めばわかる科目」と過小評価する:名前の響きから「分析するだけでしょ」と感じるかもしれませんが、実際は大量の計算式と指標の暗記が求められます。完成工事未収入金などの建設業固有の勘定科目の意味が理解できていると指標の読み解きが速くなります

- 勉強時間の見積もりが甘くなる:「2級のときも何とかなった」という成功体験が、1級の勉強量を過小評価させることがあります。1科目あたり80〜140時間、3科目合計で300〜360時間が目安です
- 管理会計で戸惑う:原価計算科目に含まれる管理会計(差額原価収益分析・予算管理など)は日商簿記1級の範囲と重なる領域で、2級の知識だけでは対応できません
3科目の受験順序のおすすめ
財務諸表 → 原価計算 → 財務分析がおすすめな理由
結論から言えば、「財務諸表 → 原価計算 → 財務分析」の順番がおすすめです。この順番を推奨する理由を整理します。
1. 財務諸表を最初に受ける理由
- 2級の延長線上にある科目で、取り組み始めのハードルが最も低い
- 記述式の「書く力」は慣れるまでに時間がかかるため、早めに着手するほど有利
- 合格率が28〜39%と3科目中で比較的高い年が多く、最初に「科目合格」の手応えを得やすい
- 建設業会計基準の体系的な理解が、残り2科目の学習効率を高める
2. 原価計算を2番目にする理由
- 計算中心の科目であり、対策の方向性が明確
- 財務諸表で身につけた会計の体系的知識が、原価計算の理解を助ける
- 合格率は18〜25%と最も低い(最難関)だが、だからこそ早めに挑戦しておくことで、万一不合格でも再挑戦の時間が取れる
3. 財務分析を最後にする理由
- 財務諸表・原価計算の知識があると、指標の数値が「ただの暗記」ではなく「意味のわかる数字」として頭に入る
- 合格率の年度変動が最も激しい(27〜46%)ため、実力が安定してから受験する方がリスクが低い
- 建設業独自科目のため参考書が限られるが、暗記中心で対策しやすい面もある
「最難関の原価計算を最後に残した方がいいのでは?」と感じるかもしれません。しかし原価計算は不合格になった場合の再挑戦を想定して早めに受けた方が、科目合格の有効期限(5年)に余裕ができます。
科目合格の有効期限「5年」を意識した受験スケジュール例
各科目の合格は合格通知書の交付日から5年間有効です。5年以内に3科目すべてに合格すれば「1級建設業経理士」の資格取得となります。試験は年2回(9月・3月)。現実的なスケジュール例を挙げます。
パターンA:1年半で3科目に合格を目指す場合
| 時期 | 受験科目 | 備考 |
|---|---|---|
| 1年目・9月 | 財務諸表 | 6〜7か月前から準備開始 |
| 2年目・3月 | 原価計算 | 合格発表後すぐ切り替え |
| 2年目・9月 | 財務分析 | 半年間集中 |
パターンB:2年半で確実に取り切る場合(繁忙期を考慮)
| 時期 | 受験科目 | 備考 |
|---|---|---|
| 1年目・9月 | 財務諸表 | 決算期(3〜5月)を避けて夏に追い込み |
| 2年目・9月 | 原価計算 | 1年かけてじっくり |
| 3年目・3月 | 財務分析 | 暗記科目のため直前3〜4か月集中 |
建設会社の経理は決算前後(3〜5月)が繁忙期になることが多いため、3月試験は準備期間が圧迫されがちです。可能であれば9月試験をメインに計画するのも現実的な選択です。
いずれのパターンでも、5年の有効期限に対して大きな余裕があります。「何年もかかる」と必要以上に恐れなくても大丈夫です。
科目別の勉強時間と対策のポイント
財務諸表(120〜140時間):理論記述対策が合否を分ける
3科目の中で最も学習範囲が広い科目です。出題構成は以下の通りです。
| 問題番号 | 内容 | 配点 |
|---|---|---|
| 第1問 | 記述式(理論) | 20点 |
| 第2問 | 穴埋め・正誤(理論) | 14〜18点 |
| 第3〜5問 | 計算問題 | 62〜66点 |
合否を分けるのは第1問の記述式です。「知っている」と「書ける」は別物で、正しい会計理論を頭では理解していても、それを400〜600字の文章として答案に書き出す練習をしていないと得点できません。
実務では、声に出して説明できるかどうかを練習のバロメーターにするのが有効です。「減価償却はなぜ必要なのか」「工事進行基準と工事完成基準の違いは何か」を、誰かに説明するつもりで話してみてください。言葉に詰まる箇所が、記述でも書けない箇所です。
原価計算(80〜100時間):最難関・近年の難化傾向
勉強時間は3科目中で最も短い目安ですが、合格率は最も低く(直近で17〜25%)、最難関科目です。
近年の傾向として「過去問で見たことのない出題パターン」が増えています。過去問演習は必須ですが、それだけでは対応しきれない回が出てきているのが現実です。
管理会計の領域(CVP分析、差額原価収益分析、予算管理、設備投資の意思決定計算など)は2級では学習しない内容です。日商簿記1級の工業簿記・原価計算と重なる部分もあるため、簿記1級のテキストを補助的に参照する方法も選択肢のひとつです。
財務分析(100〜120時間):建設業独自科目で変動が激しい
財務分析は建設業独自の科目で、日商簿記にも存在しません。建設業特有の経営指標(完成工事高経常利益率、自己資本比率、流動比率、固定長期適合率など)の計算式を正確に覚え、数値を読み解き、経営改善提案まで求められます。
合格率は第34回の45.8%から第35回の27.1%へ急落するなど、年度ごとの変動が最も激しい科目です。「合格率が高い年に当たればラッキー」という側面はありますが、当たらなかったときのリスクを考えると、実力をしっかり固めてから挑む方が安全です。
実務で自社の財務諸表を見ている方であれば、学んだ指標を自社の数字に当てはめてみることで暗記効率が格段に上がります。「うちの会社の流動比率はどのくらいだろう」と試しに計算してみると、教科書の数字が急にリアルに感じられるはずです。
テキスト・問題集は「スッキリ」か「パタ解き」の2択から選ぶ
建設業経理士1級のテキスト・問題集は選択肢が限られており、実質的に2シリーズから選ぶことになります。
2つのテキストの違いをひと言で言うと
- スッキリわかる建設業経理士1級(TAC出版):テキストと問題集が一体型で、解説がやさしく「独学でゼロから読み進める」ことを想定した構成
- 出題パターンと解き方(パタ解き)(ネットスクール出版):過去問を出題パターン別に分類・整理し、「問題を解く力」を効率よく鍛える構成
どちらも1級合格に必要な内容はカバーしています。学習スタイル(じっくり理解したいか、問題演習で覚えたいか)によって向き不向きが分かれます。
どちらを選べばいい?
テキスト選びで迷っている方は、筆者の体験談を交えた詳細比較記事をご覧ください。2級のときに使ったテキストとの相性も踏まえて選び方を解説しています。
→ スッキリとパタ解き、1級はどちらが合う?筆者の体験談を交えた詳細比較はこちら

1級を取得すると経審(経営事項審査)で何点変わるか
会社から「1級を取ってほしい」と言われた方、あるいは自分から「取りたい」と社長に提案しようとしている方にとって、「実際にどれだけ経審の点数が変わるのか」は最も知りたい情報ではないでしょうか。
W5の計算式と「1級1名=2級2.5名分」の意味
経審のW5(建設業の経理の状況)は、以下の計算式で算出されます。W5は総合評定値(P点)を構成する5つの評価項目のひとつです。
公認会計士等数値 =(1級合格者数 × 1.0)+(2級合格者数 × 0.4)
つまり、1級合格者1名は係数 1.0、2級合格者1名は係数 0.4 です。1級1名の評価は2級2.5名分に相当します。
中小建設会社で「経理担当者は自分だけ」という場合、その1人が2級から1級にステップアップするだけで、W5の評価が0.4から1.0へと2.5倍になります。
※経審のW5で評価されるには、審査基準日時点で常勤の職員であることが要件です。非常勤の方は評価対象外となりますのでご注意ください。
自主監査+2点:1級だけに与えられる権限
1級合格者には「経理処理の適正を確認した旨の書類(いわゆる自主監査)」を提出する権限が与えられます。この書類を提出することで、経審に2点が加算されます。
| 監査の種類 | 加点 |
|---|---|
| 会計監査人設置会社 | 20点 |
| 会計参与設置会社 | 10点 |
| 経理処理適正確認(自主監査) | 2点 |
この自主監査は2級合格者には認められていません。また、署名できるのは経審で評価対象となっている1級合格者(合格通知書の交付日から5年以内、または登録経理講習(CPD講習:Continuing Professional Development)受講済みの方)に限られます。1級を取得して初めて得られる権限です。
会社規模別・経審点アップの試算例
具体的にどれだけ点数が変わるか、完成工事高1億円未満の会社を例に見てみましょう。
前提条件:経理担当者1名が2級のみ保有 → 同じ1名が1級を取得し自主監査を実施
| 項目 | 変更前(2級のみ) | 変更後(1級取得+自主監査) |
|---|---|---|
| 公認会計士等数値 | 0.4 | 1.0 |
| 自主監査 | なし(0点) | あり(+2点) |
| W評点への影響 | — | 約12点アップ |
| 総合評定値(P点)換算 | — | 約15点アップ |
※W評点・P点の変動は完成工事高の規模や他の評点との兼ね合いによって異なります。上記はあくまで目安の試算値です。
P点15点の向上は、入札参加資格のランクアップにつながる可能性があり、技術者1名の追加採用(年間数百万円のコスト)と同等のインパクトを、資格取得というコストで実現できるという意味で、会社への投資対効果は非常に高いと言えます。
なお、令和5年4月以降の経審では(2021年4月施行・令和5年4月に経過措置終了)、1級合格日が属する年度の翌年度から5年を超えた場合は、登録経理講習(CPD講習)(費用:18,000円(税込))を受講しなければ経審の評価対象外となります。合格後は5年ごとの更新が必要である点を覚えておいてください。
2級の勉強スケジュール・経審加点の詳細はこちら

1〜3級の違いと選び方の全体像はこちら

よくある質問(Q&A)
Q. 1級は独学で取れますか?スクールは必須ですか?
答え:独学で合格している方は一定数います。スクールが必須ということはありません。
理由:財務分析と原価計算は計算・暗記中心の科目であり、テキストと過去問で独学対応しやすい性質があります。一方、財務諸表の記述式問題は「自分の書いた答案が合格レベルかどうか」を自分で判断しにくいため、添削を受けられるスクールの利用価値が高い科目です。
実務での注意点:3科目すべてにスクールを利用する必要はありません。「財務諸表だけスクール、残り2科目は独学」という組み合わせも現実的な選択です。費用面で不安がある場合は、まず1科目から試してみることをおすすめします。
Q. 3科目を1年(2回)で全部取るのは無理ですか?
答え:不可能ではありませんが、中小建設会社でひとり経理をしながらの場合は現実的に厳しいです。
理由:3科目合計で300〜360時間の勉強が必要です。1年間で確保するには1日あたり約1時間の学習を毎日続ける計算になりますが、月次締め前後や決算期の繁忙期を考えると「毎日1時間」は簡単ではありません。
実務での注意点:各科目の合格は合格通知書の交付日から5年間有効です。1〜2科目ずつ積み上げる2〜3年計画の方が、各科目の合格確率を高められます。「急ぐより確実に」が、結果的に最短になることが多いです。
Q. 財務分析は合格率が高い年があると聞きましたが、最初に受けるのはどうですか?
答え:財務分析を最初に受けることはおすすめしません。
理由:確かに財務分析は第34回に45.8%という高い合格率を記録しましたが、翌回(第35回)は27.1%と急落しています。合格率の年度変動が最も大きい科目のため、「高い年に当たればラッキー」という前提で計画を立てるのはリスクが高いです。また、財務諸表・原価計算の知識が財務分析の指標理解に直結するため、先に2科目を学んだ方が得点力が上がります。
実務での注意点:自社の決算書を読む機会がある方は、財務分析の学習内容が実務に直結します。最後に学ぶことで「学んだことがそのまま仕事に使える」という実感が得られ、モチベーションの維持にもつながります。
Q. 会社から「1級を取ってほしい」と言われました。受験料や講習費は会社に出してもらえますか?
答え:経審のW5加点を目的とした取得であれば、会社負担を交渉する余地は十分あります。
理由:1級取得によるP点約15点アップは、入札参加資格の審査において具体的な競争力向上を意味します。受験料(1科目8,120円、3科目同時14,720円)、テキスト代、スクール費用を合計しても数万円程度です。技術者を1名追加採用するコスト(年間数百万円)と比べれば、資格取得支援は非常に効率のよい投資です。
実務での注意点:交渉する際は「1級を取るとP点が約15点上がる可能性がある」「1級1名の効果は2級2.5名分」という具体的な数字を社長に提示するのが効果的です。制度の仕組みを紙1枚にまとめて持っていくと、話がスムーズに進みやすくなります。
Q. 合格後に登録経理講習を受けないと、経審の評価が消えてしまうのですか?
答え:はい、1級合格日が属する年度の翌年度から5年を超えると、登録経理講習を受講しない限り経審の評価対象外になります。
理由:2021年4月の施行・令和5年4月の経過措置終了により、経審における建設業経理士の評価基準が厳格化されました。合格日の属する年度の翌年度から5年以内の者のみが評価対象となり、期間を超えた者は「登録経理講習(CPD講習)」を受講・更新して初めて評価が継続します。
実務での注意点:登録経理講習の費用は18,000円(税込)で、5年ごとに受講する必要があります。合格したらそれで終わりではなく、経審の評価を維持するためには定期的な更新が必要です。合格直後の計画段階から「5年後の更新」をカレンダーに入れておくことをおすすめします。
まとめ——まず1科目、財務諸表から始めてみよう
ここまで読んでいただいた方には、「1級は確かに難しい。でも、正しく準備すれば合格できない試験ではない」ということが伝わったのではないでしょうか。
改めて要点を整理します。
- 合格率は科目によって18〜39%と幅があり、財務諸表は比較的合格しやすい年が多い
- 2級の知識は1級の土台としてしっかり機能する。ゼロからのスタートではない
- 攻略順序は「財務諸表 → 原価計算 → 財務分析」がおすすめ
- 各科目の合格は合格通知書の交付日から5年間有効。1〜2科目ずつ確実に積み上げる戦略が現実的
- 1級取得で経審P点が約15点アップの可能性。常勤の経理担当者であれば会社にとっても大きなメリット
2級を取ったときのことを思い出してください。最初は「自分に受かるだろうか」と不安だったはずです。でも、計画を立てて取り組んだ結果、合格できた。あの経験は、1級への挑戦でも必ず活きます。
まずは次の試験日程を確認して、財務諸表の1科目だけ申し込んでみてください。最初の一歩を踏み出せば、3科目合格までの道のりは見えてきます。
試験日程・申し込みの確認はこちら → 一般財団法人建設業振興基金(公式)
テキスト選びで迷っている方へ
スッキリとパタ解き、どちらが自分に合うか迷ったら、筆者の体験談を交えた比較記事で選び方を確認できます。

