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建設業経理士1級 おすすめテキスト比較【独学合格を目指すならTAC?ネットスクール?】

daisen

 建設業経理士1級は、建設業界で働く人にとって「経理の最高峰」といえる資格です。合格率は20〜30%前後と低く、独学で合格を目指すには効率的な学習計画が欠かせません。

 そして、学習計画の要となるのが「テキスト選び」です。数少ない市販教材の中でも、多くの受験者が選ぶのが TAC出版の「スッキリわかる」シリーズネットスクール出版の「出題パターンと解き方」シリーズ の2大シリーズ。本記事では、それぞれの特徴やメリット・デメリットを比較し、どんな人におすすめかを整理します。

「これから1級を受験するけれど、どのテキストを使えばいいのかわからない」
「独学で挑戦したいが、途中で挫折したくない」

そんな悩みを持つ方にとって、参考になる内容になれば幸いです。

建設業経理士1級とは?概要と難易度

出題科目

建設業経理士1級は、以下の3科目で構成されています。

  • 財務諸表
  • 財務分析
  • 原価計算

 2級までで基礎を固めた知識を前提に、より実践的かつ高度な会計・管理知識が問われます。1級では上記の3科目すべてに合格すると、はれて1級の合格通知をもらうことができます。1級では特に財務分析では応用的な思考力が必要とされ、単純暗記では対応できません。

合格率と難易度

 合格率はおおむね20〜30%程度。建設業の資格試験の中でも難関に位置づけられています。「だからこそ、テキスト選びが合否を分ける」といっても過言ではありません。

テキスト選びのポイント

建設業経理士のテキストの選び方って、情報があまりなくてよくわからないですよね

だいせん
だいせん

日商簿記検定とかと比べて情報が少ないですよね。ここからは実際にだいせんが受験した時の経験をもとにテキストの選び方をお教えします!

 建設業経理士1級は、勉強方法によって結果が大きく変わる資格です。市販教材の数が限られているため、選び方を間違えると「理解できない」「演習不足で点数が伸びない」といった壁に直面します。

教材を選ぶ際は、次のポイントを意識するとよいでしょう。

  • 網羅性試験範囲をどこまでカバーしているか
  • わかりやすさ独学者でも理解しやすいか
  • 演習量例題や過去問が充実しているか
  • 対象レベル初心者向けか、中級者以上か

 この基準で見たとき、多くの受験生が候補に挙げるのが TAC出版「スッキリわかる」シリーズネットスクール出版の「出題パターンと解き方」シリーズの2種類です。

「スッキリわかる」シリーズ / TAC出版

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特徴

 資格試験対策の大手「TAC」が出版している建設業経理士1級向け教材。特に有名なのは「スッキリわかる」シリーズです。

「スッキリわかるシリーズ」は初心者にも読みやすい平易な文章と図解が特徴で、独学者が導入教材として使うケースが多いです。

メリット

  • わかりやすさ重視:範囲の広い建設業経理士1級ですが内容をきちんと理解し、最後までスラスラ読めるようやさしい、一般的な言葉を用いて専門用語等の解説をしています。
  • 要点整理が明快:初めて1級の範囲を勉強する人にとって、重要ポイントが明確になっており、勉強を迷うことなく進められるのが大きなポイント!
  • 独学の導入に最適:建設業経理士や簿記の勉強の経験が少ない方にとってはどこから手をつけてよいのかわからなくなりがちです。基本的な部分からしっかりと解説してあるので初めの1歩として購入するのに最適です

デメリット

  • 初めて勉強する人向け:ある意味メリットともデメリットともとれる内容ですが、この本は基礎の内容が充実しているテキストです。すでに建設業経理士1級を勉強している人や日商簿記検定の1・2級を取得している人にとっては物足りなくなる可能性があります。
  • 問題集は別売り:「スッキリ」シリーズはあくまでテキストになります。そのため問題演習などをやりたい人にとっては物足りなくなる可能性があります。独学で合格するためにはこれ1冊だけでは難しいかもしれません。別売りの「スッキリとける問題集」や後述する「パタ解き」を購入する必要があります。


「スッキリわかる」シリーズはこんな人におすすめ

  • 初めて建設業経理士1級に挑戦する方
  • 独学で基礎を固めたい方
  • 「とにかくわかりやすい教材から始めたい」という方

「出題パターンと解き方」 / ネットスクール出版

特徴

 資格試験対策に強いネットスクールが出版する「出題パターンと解き方」シリーズ、通称「パタ解き」。範囲を網羅し、過去問と直結した内容になっているため、多くの合格者に支持されています。

メリット

  • 実戦形式で勉強ができる:このテキストの特徴はテキスト・問題・過去問が組み合わされて作られていることです。そのため学んだことをすぐに実践できるため、手を動かして勉強したい方にとっては最適な1冊です。
  • 解法に重きが置かれている:論点の深堀というよりは、問題の解法に重きが置かれて解説されています。すでに基礎がある方にオススメな1冊です
  • 短期間での合格の可能性:このテキストはインプットの量が必要最低限に絞られており、問題演習を通じて学ぶ形式になっています。試験まで残り時間が少ない場合など、必要最小限の勉強で合格を目指す場合、強力なパートナーになってくれるでしょう

デメリット

  • テキストとしては情報量が少ない可能性あり:こちらのテキストは、すでにある程度の知識があり、問題等の実践を重視したい方向けに作成されています。これから勉強を始める初心者にとっては最初のハードルが高い可能性があります。

こんな人におすすめ

  • すでに2級を取得しており、日商簿記などを取得している方
  • 独学経験があり、演習で得点力を伸ばしたい方
  • 過去問演習を重視して合格を目指す方

TACとネットスクールの比較まとめ

項目TAC出版ネットスクール出版
特徴わかりやすさ重視網羅性・演習量重視
メリット初学者でも理解しやすい過去問対策がしやすく実戦的
デメリット応用力に不足初心者には難解な可能性あり
おすすめタイプ初学者、独学スタート向け中級者以上、実戦力をつけたい人
  • 初学者は「スッキリわかる」シリーズ → わかりやすさで基礎固め
  • 経験者は「パタ解き」→ 網羅性と演習量で実力アップ

自分の学習状況に合わせて、どちらを選ぶか判断するのが合格への近道です。

筆者はどうやって勉強をしたの?

ここまで、2つのテキストのメリット・デメリットを教えていただきましたけど、だいせんさんはどのようにして勉強したんですか?

だいせん
だいせん

ここからは、実際にだいせんやった勉強方法をお伝えします!

これからは、実際に筆者だいせんがどのように勉強してきたかをご紹介いたします。

  • 財務諸表、原価計算

 だいせんは事前に簿記検定を取得していたため、財務諸表と原価計算に関しては基礎的な知識を持っておりました。そのためネットスクールの「パタ解き」を利用して実践演習を中心に勉強を行いました。

  • 財務分析

 事前の知識があまりなかった財務分析についてはTAC出版の「スッキリとける」シリーズのテキストを使い基本的な知識を身に着けたうえで、ネットスクールの「パタ解き」で手を動かして勉強を行いました。

 私はこのやり方で効率的に勉強を進めることができ、無事合格までたどり着くことができました。

ありがとうございます!私はこれから1級の勉強を始めるので、「スッキリわかる」シリーズで始めたいと思います

だいせん
だいせん

皆さんもご自身の勉強の進み方に合わせてテキストを選んでみてくださいね!

まとめ

 建設業経理士1級は合格率が低い難関試験ですが、テキスト選びを間違えなければ十分独学合格も可能です。

  • 初心者には「スッキリわかる」シリーズ → わかりやすさで基礎固め
  • 経験者には「出題パターンと解き方」→ 網羅性と演習量で得点力を強化

 どちらも優れた教材ですが、重要なのは「自分のレベルに合ったものを選ぶこと」。テキストを相棒に計画的に学習を進め、建設業経理士1級合格を目指しましょう。

ABOUT ME
だいせん
だいせん
初めまして!「建設業経理と事務の教科書」ブログの筆者、だいせんです。 私はこれまで15年以上、建設業界で経理を中心に、契約・総務・採用など幅広い業務を経験してきました。建設業経理士1級や日商簿記検定1級を取得し、地元の工務店から全国規模の企業までで実務を積んでいます。 その中で感じたのは、経理・事務担当者が「実務の疑問を気軽に相談できる相手が少ない」という現実です。教科書ではわかりにくいことや現場ごとに異なる対応が求められることも多く、安心して調べられる場所が必要だと考え、このブログを開設しました。 経理や事務の基本解説から制度改正への対応、日々の業務改善のヒントまで、実務に役立つ情報をやさしく発信していきます。あなたの業務の一助となれば幸いです。
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